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最近、ディレクターのミーティングに出ていると、報告される内容やその内容への他のディレクターの意見が、私の考え・発想に近くなってきたと感じています。同じ理念の元に前向きな意見を交わせる環境に、組織の成長を感じずにはいられません。そしてこれから更に健育会グループが飛躍していくために、2012年11月19日のディレクター会議では私の思考の根底をなしている歴史観について「歴史から学ぶ日本人の行動特性」として話をしました。

実は、私は6年程前に、日本がなぜ戦争を行ったのかを知りたいと思い、興味を持った仲間数人と帝京大学文学部教授筒井清忠先生のご協力の元、「大正末期から日本国憲法制定まで」の歴史を勉強しました。振り返るとこれはとても貴重な機会でした。歴史から日本人の本質を深く理解することで、日本人の行動特性、価値観あるいは未来を予見したり、失敗を乗り越える英知を獲得できるからです。また、今の国のありようや国際的な課題も、歴史の積み重ねの結果です。その原因を正しく理解し、未来の在り方を考える際にも過去の歴史を正確に理解することが不可欠であると考えています。

竹川理事長

今回は、日露戦争から太平洋戦争開戦、そして敗戦までの流れや、戦争回避に向けてのどのような動きがあったのかなど、講話をさせていただきました。しかし近代史の中にも、例えば日本人特有の意識が組織行動や意思決定に及ぼす影響などを見ることができ、現代にも通じるものがあるということが伝えられたのではないかと思います。歴史を学ぶことは、先人達の思考過程を学ぶことであり、論理的思考を身につける上でも有用です。失敗や間違いからも学ぶべきことは多くあり、未来を考える上でのガイドとして役立ちます。

ディレクター会議の様子

「アップ」であり「ミドル」であるディレクターは、健育会グループの中で非常に重要な役割を担っています。ディレクターの皆さんと同じ理念・考えのもとに組織を運営するために、これからもディレクターに向けて、私の発想の原点について、伝えていく機会を設けてゆけたらと考えています。

理事長トーク