病院理念・施設理念は、それぞれの地域特性に合わせて内容が違います。しかしその内容の最大公約数となるメッセージが健育会グループのビジョン「クライアントの心を豊かにする病院・施設」です。全ての病院・施設でクライアントの心を豊かにできれば、自然と光り輝く病院となって自然と社会に貢献することができるはずです。では、クライアントは何を求めているのでしょうか。それを表現したものが、「バリュー(価値)」です。クライアントの方々が我々にどのような価値を求めているのかをしっかりと理解し、それに応えるサービスを提供することが重要です。
特に、患者さん・ご利用者は、同じ性別、年齢であっても、一人一人違う個性のある人間ですから、それぞれ求めているサービスは違うはずです。その違いをちゃんと理解して、様々な専門職がその方にあった医療・介護をチームで提供することが大事です。まず皆さんに求めることは、自分が所属するチームの上司から求められている役割を全うしてください。そのことが、患者さん、ご家族をはじめとしたクラインとの求めている価値の提供につながり、ひいては病院・施設理念、そして健育会グループのMVVの達成に近づいていくことにつながります。このように、皆さん一人一人の日々の仕事が、社会貢献につながっていくのです。
健育会グループで最も大切にしていること、それは「人間の尊厳は平等」ということです。 人の命は平等とよく聞きますが、現場では必ずしも平等でない場面があります。 日本の場合は、ラッキーで救われる人もいれば、救われるべき命がアンラッキーで救われないこともあります。しかし、人間の尊厳は平等です。患者さん・ご利用者お一人お一人の尊厳は、医療・介護に関わる私たちの意識で、平等にできるからです。 認知症の方でも、意識のない方でも、尊厳は平等だという意識があれば、平等に扱うことができますので、特に心がけて日々の業務に当たってください。