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メアリジョイスさん合格までの軌跡
- ■2009年11月〜
- EPAでの日本の看護師免許取得のため、2009年11月にフィリピンから来日。
同じフィリピンから来日した友人とともに熱川温泉病院に配属となり、病院での勤務の傍ら勉強を続け、職員からの協力も得ながら、2012年に看護師国家資格を受験しましたが、わずかに点数が足りず不合格となりました。ともに同じ病院で頑張ってきたEPA候補者の友人は帰国を選びましたが、ジョイスさんは滞在期間の延長と再チャレンジを強く望み、その思いをグループ全体でサポートすることになりました。
- ■2012年4月〜
- 勉強の環境をより一層整えるために、勤務場所を熱川温泉病院から東京にある竹川病院に異動しました。ご家族の理解を得るため一時帰国し、本格的に勉強を始めたのは6月中旬からとなりました。
平日は、回復期病棟で介護職として業務に従事しながら、国家資格の自己学習も並行して行い、自宅ではJICWELS(国際厚生事業団)が提供しているe-Learningを使っての勉強、病院では個人学習を進めました。週に1度はボランティアの日本語の先生が病院にお越しくださり、日本語検定の受験本を中心に、2時間弱、日本語の読解と会話の向上を図りました。11月下旬からは、業務時間の大半を学習にあてることとし、教育担当者との勉強に集中しました。
学習の効果を評価するために模擬試験を17回受け、病院の教育担当看護師と模擬試験の結果の振り返りをおこないました。計画的に勉強は進みましたが、前回の試験後からのブランクが影響したのか、模擬試験では思うように点数が伸びていかない状況もありました。また日本語のむずかしさもありました。たとえば、「(患者さんに)波長を合わせる」や「(浴槽を)またぐ」などの日本語の独特の言葉は理解に難しく、時にジェスチャーや他の文章での使い方などを用いながら学びました。