2014.3.13
先生のお話の中で、ヒューマニチュードは、ケア対象となる相手に「あなたが大切な存在である」というメッセージを相手が理解できる形で伝える、自分が尊重されていると感じてもらうための、具体的な技術を包括的に実施するケア」であるという内容でした。これはまさに、私が常日頃から職員の皆さんにお話ししている健育会グループの「人の尊厳は平等」であるという考え方に通じるものです。
そして話を伺って、「人の尊厳は平等」という考え方がベースにある健育会グループでは、ヒューマニチュードを取り入れることができる素地ができていると感じました。特にヒューマニチュードの4つのケアメソッド「見つめること」「触れること」「話しかけること」「寝たきりにさせないこと」は、日々の仕事にすぐにでも活かせることであるし、職員の皆さんにも是非意識してやって欲しいと思いました。
ご講演の後に私からは、先生がご紹介下さったヒューマニチュードを実際に行っている映像の中で、マスクや手袋を使用していない場合があったので、感染予防の観点からその使用の可否についてご質問させていただきました。本田先生からは「感染管理において、マスクや手袋は必要だが、コミュニケーションという意味では阻害要因となる。感染症が存在するかどうか、うつる可能性があるかどうかなどによって臨機応変に対応している。」とのお話をいただきました。感染症の専門家でもある本田先生のこのお話を伺い、健育会グループでも、一律にマスクや手袋を使用するのではなく、患者さんとのコミュニケーションをより円滑にすると言う観点から、臨機応変に対応できればと感じました。