2014.10.14
今回の会議で私からは、第3期の当面の審議事項として挙げられている、「介護付き有料老人ホーム等に関する規制の見直し」について、意見を述べさせて頂きました。具体的には、審議事項の内容が、「介護付き有料老人ホーム等では、一定の基準を満たせば空室をショートステイ施設として使用することができるが、これらの基準が厳しくショートステイ施設としての利用が進んでいないとの指摘がある。施設の有効活用によるショートステイニーズへの対応の観点から、これらの基準の見直しを行う。」とあったのに対し、私からは「ショートステイの需要と供給については、地域差がある。たとえば、健育会グループの介護施設がある地域で、ショートステイの供給が多く空室が目立っているが、逆にホームの需要が満たされていない、という状況が起っている。介護付き有料老人ホームのショートステイ施設としての利用とともに、ショートステイ施設の介護付き有料老人ホームとしての利用も考え合わせ、地域の状況によってフレキシブルに対応できると良いのではないか。」という主旨の発言をさせていただき、審議の対象として頂きました。
以前からこの理事長トークでもお伝えしていますが、医療を本質的なサービス業と捉える私にとって、医療分野の規制改革に取り組むことは、いわばライフワークの一つです。これまで、この規制改革会議の専門委員の他、経済同友会の規制改革委員会の副委員長(医療分科会 分科会長)なども務め、医療分野の規制改革について多くの提言を行ってまいりました。今回の健康・医療WGにおいても、実際に医療/病院経営に携わる専門家だからこそ持つ発想を活かし、日本の経済活性化の一助となれるよう積極的に発言していきたいと考えています。