2014.12.10
私も大学病院に勤めていた時代に、学会発表を多い年で一年に4回行った経験がありますが、学会発表というのは日常業務にプラスして発表の準備などを進めなければならず、非常に多忙で大変だった記憶があります。しかし振り返ってみれば、沢山の先生や諸先輩方にアドバイスを頂きながら発表をまとめていく過程は、論理的思考や統計的な視点を磨く良い機会となりました。そのような経験もあり、私はグループ内での研究活動を奨励しています。さらに、外部の学会に参加して発表するということは、患者さん・ご利用者から学んだことを社会に還元し医療・介護の発展に寄与するという大きな意味もあります。
私が理事長に就任した当初、約20年前になりますが、日本慢性期医療学会において、グループで初めて1演題の学会発表を行ったことが、今では懐かしく思い出されます。その頃から比較すると、学会発表の演題数そして内容においても健育会グループが成長してきたことを感じます。学会発表を積み重ねていくことで、患者さん・ご利用者から学んだことを、病院/施設として患者さんや利用者さん、また社会に還元していくという文化ができてきたと思いますし、これからさらにグループの中にこの良い文化を定着させていきたいと思います。研究は必ず日常業務の質の向上に結びつきます。来年は、さらにレベルの高い学会にチャレンジして欲しいと思いますし、今年は少なかった医師の皆さんの学会発表に期待したいと思います。