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今年度の現時点における各病院のBSCの詳細は以下の通りです。

  • 竹川病院は、前期、後期とも良い成績となりました。財務の視点は経常利益、入院患者数とも予算を上回り満点となりました。また常勤職員一人あたりの研修参加数は前年を上回り、グループトップの参加人数となっています。患者満足の視点は、総合満足度、医師、看護師いずれも前年実績を下回っているため今後の課題となります。
  • 熱川温泉病院は、前期は良い成績でしたが、後期は全体で80点に届かない結果となりました。財務の視点は経常利益、入院患者数とも予算を上回り満点となりましたが、患者満足度の調査結果が大きく前年を下回ったため、残念ながら今一歩の結果となりました。
  • 西伊豆病院は、前期は素晴らしい成績でしたが、後期は、60点台と低いスコアとなりました。大きな要因は財務の視点の経常利益、入院患者数がともに大きく予算を未達成となったためです。医療の質や患者満足度調査結果は良い成績でしたが、この財務の視点のマイナスが大きく影響しました。
  • 石巻港湾病院は、前期、後期とも良い成績となりました。特に財務の視点と組織管理の視点は、2期とも満点という素晴らしい結果でした。また人材の視点の職場環境改善調査のスコアはグループトップの成績となりました。院内感染発生率が前年よりも多い
    結果となっているため、今後の改善が期待されます。
  • いわき湯本病院は、前期は良い成績でしたが、後期は全体で80点に届かない結果となりました。財務の視点の経常利益と入院患者数は予算を達成しましたが、その他の指標が全体的に少しずつ良くなかったため今一歩の結果となりました。医療の質の身体拘束患者数は前年より改善していますので、引き続き改善の取り組みが期待されます。
  • 花川病院は、前期、後期とも良い成績となりました。患者満足度調査結果は、2期ともグループトップの成績で、前年の実績も上回りました。

メディカルディレクター会議の様子

BSCを導入して今年で8年となりますが、BSCの運用を行う中、再検討すべき課題もみえてきています。たとえば、医療の質の指標については、今までは身体拘束患者数、レベル2以上のインシデント発生率、院内感染発生率としていましたが、これだけでは、各病院の医療の質の実態を反映しきれていないようです。
そこで、今まで以上に医療の質の実態を反映させるため、現在各病院で月次集計をしているクリニカルアウトカムの各指標の(発生)-(改善)の数値を来年度から取り入れることを検討しています。これにより、より正確な医療の質に関する成績が反映されると考えています。

BSCは職員の皆さんが日々取り組んでいる業務の成果を様々な視点から客観的に評価し、フィードバックする仕組みです。健育会グループの職員のみなさんには、このBSCを理解し、そのスコアがアップするよう日々の業務に努めていっていただきたいと思ってます。

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