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2つ目の「経済合理性が貫かれない」からは、病院/施設の経営について考えました。

健育会グループでは早くから外部の専門家の力も借りて、医療の質・組織管理・教育研修・財務・患者満足の5つの視点を複数の指標により数値化して病院の業績を評価する健育会グループ独自のBSC(バランストスコアカード)や、医療の質や患者満足度など病院経営管理全般に関わる情報を集約して、病院経営全般の改善策の立案までサポートするミル・フィール(Mil-Feel)病院経営管理システムを構築し、経営状態を数値的に把握して評価しています。

BSC(バランストスコアカード)

BSC(バランストスコアカード)

また毎年新年度のはじめには、全ての病院/施設に私自身が赴いて「運営方針のヒアリング」を行っています。 このヒアリングではディレクターと各部門責任者から一年間の運営方針の具体的な説明と内容を直接聞き、計画が適正かどうかを判断しています。これはある意味、適正な投資と利益を追求すること、すなわち「経済合理性の追求」と言えるのではないかと思います。今年度の健育会グループの方針は、政府の社会保障費削減政策による厳しい経営環境のなかで質の高い医療・介護サービスを提供していくために、「適正な利益を最大化するための仕組みを構築する」としています。病院/施設運営には経済合理性という言葉は馴染まない部分もありますが、経済合理性が重要であることを再認識しました。

運営方針のヒアリング風景
運営方針のヒアリング風景

理事長トーク