竹川理事長先生と初めてお会いしたのは5年ほど前だったでしょうか。先生が当時お勤めになっていた初台リハビリテーション病院でのリハビリの話と共に、今お話いただいたような街づくりのお話が印象的でした。
「大泉学園複合施設(病院・老健)プロジェクト」は、練馬区の前区長から「練馬区内に介護老人保健施設、そして回復期リハビリテーション・療養病床の病院が少ないため、運営実績のある健育会にぜひ整備を進めてほしい」と要請を受けたことがきっかけでした。今後、高齢化が一層進む中で、練馬区に住む方々のために、この状況を少しでも打開するお手伝いができればと動き始めました。そして幸いにも大泉学園に病院建設にふさわしい土地を練馬区が見つけてくださり、いよいよ動きが現実化してきたときに、新病院の準備をお任せできる先生として、まず思い浮かんだのは酒向先生でした。今回、区からの要請もあり病院と介護老人保健施設の複合施設となりますが、合築は都内でも数箇所しか例がなく、地域医療機関・介護施設との連携も視野に入れながら、新しい医療・介護サービスを提供していけるものと考えています。私たち健育会グループと地元自治体である練馬区との間には信頼関係もあり、酒向先生のこれまでの経験を存分に活かした街づくりにも取り組める環境だと感じています。
酒向先生これまで、東京都や企業と組んで、病院と連携した街づくりは行ってきましたが、地元の自治体とがっちりくんだプロジェクトに関わらせていただくのは初めてのことで、とてもワクワクしています。練馬区役所の担当者の皆さんと先日お話させていただきましたが、「地元に元々ある病院・施設と連携して、地域包括ケアモデルを確立したいので、その核となって欲しい」とも依頼され、新病院に対する期待の高さを感じています。このプロジェクトは、これからの街づくりである「健康医療福祉都市のモデルケース」になっていくものと確信しています。
先ほど理事長が「日本は他の国に先駆けて健康先進国として世界ナンバー1になれる」とおっしゃっていましたが、このプロジェクトがまさにそれです。東京オリンピック・パラリンピックに向けてそのような街を作ることで、様々な国が真似してくれるモデルケースのひとつになり得ると考えています。