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事例3

腎臓病で人工透析を必要とする68歳の男性が、脳梗塞で意思疎通困難となった。透析中に針を抜いてしまわないように手にはミトンがつけられている。定期的で長時間に及ぶ拘束のため、患者さんご本人も辛いと思われ、医師も心を痛めている。医師は、「意思疎通が困難な患者に、どこまで治療を続けるのか、難しい問題に直面している。しかし、透析治療を続けなければ死んでしまう」と葛藤する。

健育会グループの職員の皆さんも、番組で紹介された医師たちと同じような場面に、日々遭遇しているのではないかと思います。人間は死を避けることはできません。しかし、死に至る過程は人それぞれです。いつかやってくるこの「死」を、いかにご本人・ご家族が納得した形で迎えることができるか。そこには医療や介護に携わる者として大きな役割と責任があると考えています。

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