リハビリテーション部門の座長を努めていただいた酒向先生からは、「ご発表を聞き、各施設ともに忙しい臨床の中で、一生懸命にデータを集め頑張っているというのがよくわかりました。非常に素晴らしいと思います。大事なのは、リハビリテーション部門だけで研究を進めていくのではなく、多職種みんなで話し合って患者さんを評価しながら研究データを出していくことです。患者さんには当然疾患がありますから医師の要素が必要です。さらに、ケアに関しては看護の要素、余暇時間の使い方など関してはケアワーカーの要素、そしてセラピストの関わりがあると思います。当然ながら研究はセラピストが中心となって進めていくわけですが、患者さんを中心に関わる専門職とともに話し合っていくことで、さらにいい発表になっていくと思います。引き続き期待しています。」との講評をいただきました。
また、看護部門の座長を努めていただいた叶谷先生からは、「今年も様々な着眼点で研究が行われました。研究会の回も重ねてまいりましたので、例えば昨年の研究の結果から、さらに問題点を解明していこうというような、継続性が出てきているのではないかと思います。研究というのは必ずしも派手なものではなく、地道に一年間かけても、少し解明されたかなというようなものです。ですから、継続するということが本当に大事だと私は思います。このような研究を継続していける環境にあるというのは健育会グループの素晴らしさであり、またその成果がだんだんと実ってきているのではないかと感じました。今年特に嬉しかったのは、石川島記念病院が初めて研究発表というところまで成果を上げて、立派に発表を行って下さったことでした。去年もお話しさせていただきましたが、急性期病院の学会発表は多いのですが、リハビリ、療養病床、地域包括ケア病床の研究はあまり数がなく、みなさんの研究は非常に貴重です。次のステップとして、研究をさらにブラッシュアップして、全国の学会にチャレンジして健育会グループの力をアピールして欲しいと考えています。」との講評をいただきました。