>Vol.54
>理事長トーク
HOME

タイトルバー

人の命を預かる、ということ

人の命を預かる重さは、現場に入ると嫌というほど感じると思います。私も大学5年生の頃、教授から試験で間違えた問題について「何故、間違えたのか」と聞かれ、「ちょっとうっかりしていました」と答えたとき、普段は優しい教授に烈火の如く怒られました。「君が医者になって、うっかりしたら、人を殺すことに繋がるんだよ。うっかりするなんて、この職場では許されないんだ。」と言われたことは、今でもはっきりと覚えています。そして現場で働くようになり、この言葉の意味をひしひしと感じました。皆さんにも、今この場で、人の命を預かる重さをしっかりと認識してもらいたいと思います。

まずは、ルールを守り業務を覚える

皆さんには、半年後から色々なことにチャレンジして欲しいと思います。正直、新社会人の皆さんは、今はチャレンジしても責任が取れません。ですから、半年間しっかりと上司や先輩職員の皆さんから仕事を学び、その後にチャレンジをして欲しいと思います。

毎年、様々な会社で多くの新社会人が入社されています。他の業種の社長が、新社会人に向かって「どんどん挑戦して、失敗してください」とお話されていました。その業種は命を預かる業種ではありませんので、そのようなことが可能ですが、皆さんはそう言うわけにはいきません。挑戦することは大切ですが、まだ言われたことをしっかりと守り、情報を伝達できるようになることが今は大切です。

半年後、皆さんにお会いした時には、私は挑戦すること、夢を持つことについて、そして健育会グループについてもっと詳しくお話したいと思います。そのときを楽しみにしながら、今はしっかりとルールを守り、業務を覚えてください。

研修の様子

この新社会人入職研修では二班に分かれ、株式会社ビーフォーシーの相部 博子先生をお招きして医療・介護にとらわれない社会人としての基礎知識についての研修等も行いました。この60周年という節目の年にこのように多くの新社会人の皆さんを迎えたことを大変うれしく思いますし、今後、この健育会グループの病院・施設で仕事にやりがいを感じながら、医療・介護に携わるものとしての使命感を醸成していってもらいたいと考えております。

理事長トーク