マケドニア共和国保健省と医療法人社団健育会との間で研修協力に関する連携協定の調印ができることを大変嬉しく思っております。2015年1月に牧野先生からのご紹介で外務省を通じて、マケドニア共和国の医師の研修を健育会で受け入れできないかとご相談があり、アンドリヤナ ツヴェトコビッチ大使に竹川病院の見学をご案内いたしました。
その後、今年の1月にリハビリテーションの研修を希望されている医師がいらっしゃるとのお話をマケドニア大使館よりご連絡いただきました。そして、竹川病院においてリハビリテーションの4週間の研修プログラムを計画し、研修の受け入れについて双方で打ち合わせを重ねて、本日、調印式に至りました。当院でのリハビリテーションの研修は回復期リハビリテーションセンター長の酒向正春医師が担当いたします。
協定の内容では双方で医療知識の共有や人材の交換などの研修プログラムも含まれています。まずは、今回の研修の受け入れをしっかりと行い、今後の日本とマケドニア共和国、双方の医療介護分野の架け橋となれればと考えております。
今回の調印式が行われるまでには時間がかかり、いろんな方の努力でやっと実現したと感激しております。外交の中では、国と国、政府と政府で物事を進めているわけですが、今回のように「民間の医療法人や企業」と「ある国の政府が望んでいること」を結びつけて双方の交流が始まっていくことは、簡単なことではないものですから、本日の調印式を迎えることができて、本当に良かったと感じています。
マケドニア共和国の皆さんから大きな期待が寄せられることと思います。一つ一つ積み上げていく形で、お互いの信頼関係を深めていきながら医療の協力を積み上げていけたら非常に素晴らしいと思います。また、日本の外交実績にもつながりますので、是非とも今回の研修を成功させていただきたいと思っています。
末長く、マケドニア共和国と健育会の関係が続くことを祈念しております。