2017.8.22
この患者満足度調査は、20年以上前から行っていますが、2004年より株式会社ケアレビューに委託し、継続的に行なっています。調査は、通年行われている「退院する患者さん・ご家族にお配りするアンケート」と年2回の「入院患者さん・ご家族に向けての一斉アンケート」の2つの方法で実施されており、投函されたご意見は随時現場にフィードバックされ、いただいた具体的なご要望に対して迅速な対策を行うとともに、経営目標としてBSC(バランストスコアカード)の指標の一つとして業績評価に組み込んでいます。
当初は医療従事者の態度や身だしなみをはじめとした非常に細かい項目を設定して調査を行なっていましたが、2009年にアンケート項目を見直し、非常にシンプルな質問項目に変更しました。
調査項目については、以下に関する11の項目と2つのフリーコメント欄となっています。
調査項目を変えたきっかけは私自身の入院体験です。私は、2008年に2週間ほど都内の病院に入院したのですが、その際に患者として病院の医師や看護師と接して色々と気づいたことがありました。例えば、「医師は身だしなみが整っていることや言葉使いなどは、さほど重要ではなく、何より信頼できるかどうかが大切である」「ナースは、ナースコールをした時にすぐに部屋に来てくれるという、“繋がっている”そしていつも“観察してくれている”といった安心感が大切である」などを身を以て感じることができました。その貴重な体験を生かして、退院してすぐに調査項目の見直しを行なったのです。