2017.9.13
長谷川健育会グループは、教育に関してものすごく力を入れておられるという印象を持っています。竹川先生は、理事長に就任してすぐに志の高いMVVをお作りになり、健育会ならではのクライアント(ステークホルダー)の設定とそのクライアントへの約束をしっかりと定義されました。私が手法として優れていると感じた点は、竹川先生がこれらの定義を決める際に幹部に議論させておられたことです。幹部も自分が参画して決めたからには「自分は知らない」とは言えなくなります。
また、健育会グループの病院というのは、一つ一つは大きくないのですが、自分の病院が中小規模だから「この程度でいい」という発想は竹川先生には全くありません。特に職員向けの研修は、きちっとした一流の講師を選んで実施されています。ですから、職員はある種のプライドをくすぐられるのではないでしょうか。優れた教育を受ければ、もっと高いレベルのサービスを提供したいという発想になるでしょう。
MVVを作られたこと、そして職員に対してレベルの高い教育を提供することなど、竹川先生は全てが一流でスマートでありたいという哲学をお持ちなんだと思います。そしてこの20年間そのように取り組まれた結果、志に近い形の組織に近づいてきたのではないかと感じています。