もう一つ、この会議の重要な役割は、キラキラ介護賞と理事長賞を決定することです。決めるのは私自身ですが、各責任者から今月のキラキラ介護賞・理事長賞候補について報告してもらい、内容を精査します。今回の会議で選んだ8月のキラキラ介護賞、理事長賞は以下の3つの取り組みです。
キラキラ介護賞
- ライフケアガーデン湘南
- 排泄介助の事実を受け入れられず、尿臭が大きな問題になったご入居者に対し、観察と記録、押し付けにならない対話など統一したスタッフの対応と、ご家族の協力により、3年越しで介助協力に至り、再びご主人とレストランで食事を共にできるようになった事例。
- 喬成会在宅事業部(延齢草)
- 「夏祭りで全員浴衣を着て盛り上がりたい」との思いで、得意の裁縫を活かし車椅子でも楽に着られる浴衣を考案し、入所・通所13名分の浴衣・帯を作成。また団扇や巾着は1か月前からご利用者とともに作成。ご家族もあきらめていた、ご利用者の浴衣姿を実現した事例。
理事長賞
- ケアポート板橋 広報・ボランティア委員会 介護福祉士 香庭
- 昨年度から地域貢献の一環で、地域清掃を実施。清掃をきっかけに地域住民の方々から頼りにされる存在になり、納涼祭へのボランティアに多くの方々が参加してくださるきっかけとなった。広報・ボランティア委員会の委員長を務める香庭が中心となり、自ら地域に足を運び試行錯誤を繰り返し、委員をとりまとめ軌道に乗せることによって達成することができた。
また、毎月の会議で私が「なるほど」と思った発表を行った施設長を表彰する8月の「ミスター施設長」には、定例報告の場面で、「組織の足下を固める」という意味合いも含めて鋭い質問をおこなったケアポート板橋の須田施設長に授与することを決めました。須田施設長は2度目の受賞になります。会議の場で、的確な質問が行えるということは、常に組織について真剣に取り組んでいる証であり、素晴らしいことだと感じました。