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私の講義では、まず健育会グループの紹介と、私が「民間」にこだわる理由をお話しさせていただきました。そして、民間病院では公的な病院と比較して責任の所在が明らかであり、意思決定がスピーディである事例として2つのお話しをさせていただきました。

講義の様子
1. 西伊豆健育会病院の事例
西伊豆健育会病院では、開設当初から「絶対に救急を断らない」という方針を今も貫いています。これは、何か問題が起こった場合には私が責任をとるということを明確にしているためできることです。
一方公立病院では、責任の所在が明らかでないために、問題が起こらないようにすることを優先に考えてしまっているようです。「絶対に救急を断らない」これは民間だからこそできることです。
西伊豆健育会病院
2. 石巻港湾病院(現 石巻健育会病院)の事例
石巻港湾病院は、東日本大震災時、津波により1階に甚大な被害を受けましたが、グループで総力を挙げて支援し、震災後わずか6ヶ月で再建しました。そのスピードや対応が評価され、ハーバードビジネススクールのケーススタディとなったほどです。そして今年4月には、石巻健育会病院として新築移転しました。しかし一方、同じく津波被害を受けた石巻市内の公立病院は、各方面から様々な支援を受けられたのにもかかわらず、震災後3日で総員退避となりました。現在、やっと新しい病院の建築に向けて動きはじめ、先日地鎮祭が執り行われたそうです。このスピード感の違いは、民間と公的な病院の大きな違いだと感じています。
石巻港湾病院(現 石巻健育会病院)

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