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竹川理事長 講義(要旨)
  • 日本の社会が抱えている問題として、平均寿命と健康寿命の差がある。その差は、男性で9.13年、女性で12.68年。この差が悲劇を生み出す。この問題をどうやって解決するか。
  • まず健康寿命を延ばすこと。そして同時に、平均寿命が本当に必要な寿命なのかということも考えなくてはならない。日本の場合、ご飯が食べれなくなったら胃瘻というお腹に管を入れる処置を行って、強制的に生かしている場合もある。日本人には宗教がないために死生観があいまいである。日本人の意識を変えていく必要性があると考える。
  • もしお金があれば、様々な問題を解決するのは簡単かもしれないが、今の日本は財政的にはきわめて厳しい状況にある。一方、高齢者が増えると病気が増えるので医療費も大きくなる。お金がない中で、様々な問題をどうやって解決していくか。それを考えることが、最終的には日本人の幸せにつながると思う。
  • その象徴となって欲しいと思っているのが、(仮称)湘南藤沢記念病院である。ここから新しい取り組みを発信して、世界に一つの方向性を示していきたいと考えている。
  • 新病院には、「藤沢市から期待されている地域救急医療への貢献」「神奈川県から期待されている慢性期医療やリハビリテーションの実施」「この地区(遠藤地区)にお住いの皆様の生活の充実度を上げるITを駆使したサービスの実施」が期待されている。
  • 新しい病院を、健康社会を作るモデルの病院にしたいと考えている。この授業で皆さんの考えた成果に期待する。

竹川理事長 講義

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