2016.11.21
ディスカッションの後、いわき湯本病院名誉院長の柿田先生が今回のディスカッションについて、「終末期の医療について、同じ組織の医師が同じ土俵で真剣に考え、レベルアップしていくということは、大変素晴らしいと思います」と発言されていましたが、私もまさにそのように思いました。
前回の理事長トークで私は、「長尾先生のお話を伺っていて、終末期医療における医師のリーダシップとは、導くことだと感じた」と書きました。そのことについては、医師のディスカッションの中でも話されていました。では、「導くこと」ができる医師にはどのような力が必要なのでしょうか。
私は、「1・様々な経験や知識に基づく『見識』」「2・患者さん、ご家族とゆっくり時間をかけて納得がゆくまで話し合う『対話力』」「3・患者さん、ご家族を心から理解し、その立場・心情になって考えることができる『思いやり』」の3つが必要なのではないかと思います。
今回の医師研修会をきっかけに、健育会グループで働く医師の皆さんには、是非この力をつけていただき、入院患者さん・ご家族全員に「健育会グループの病院で看取ってもらいたい」「健育会グループの主治医にお任せします」と言っていただける病院グループになっていきたいと思います。健育会グループでは、これからも、このような学び、深く考えることができる研修の場をつくっていきたいと考えています。