2017.5.19
酒向もともと理事長が病院もアーティスティックにするという考えがおありで、いろいろな病院で良い環境を作られてきています。そのような中で私たちも理事長の流れを汲んで、アーティスティックな雰囲気作りを大切にしています。リハビリが訓練ではなく、楽しい環境で行うことができるということも大切だと考えています。また、職員が使用する廊下では人間回復をテーマにした絵を飾っています。「何が何だかわからない」「ちょっと光がさしたが鬱々としてうまくいかない」「なんとなく解るようになってきた」「新たな人生を歩んでいきたい」という人間回復のそれぞれの段階をテーマに、ギランバレー症候群で四肢麻痺になった経験がある22歳の若い画家が描いたものです。
理事長健育会グループでは、もともと米国などで使われている「ヒーリング・エンバイロメント」(治癒的な環境)というコンセプトを20年以上前から取り入れていて、熱川病院の建て替えの際にも取り入れていますし、またどの病院でもそのようなことに配慮しています。今回のねりま健育会病院/ライフサポートねりまでも、長い廊下のアクセントとなるよう十数カ所に表情の違うオブジェを配するなど工夫していますし、酒向先生にもその考えを引き継いていただけているとのことで、よりよい治療環境を創り出せているのではないかと思います。