2016.7.22
日本はすでに高齢社会ですが、このままだと私は日本の社会は活力がなくなってしまうと危惧しています。若い方々は、自分たちが一生懸命働いても、自分たちの老後に不安を感じています。また、親の老後の面倒をどうするのかと悩んでいる人もいます。
また、日本が抱える問題の一つとして「看取りの場」があると思います。2030年の予想を見ると、看取りの場として「医療機関」「自宅」「介護施設」の他に、「その他」の人数が47万人となっています。この47万人は誰にも看取られず、人知れずに亡くなる方の人数です。例えば、有名な俳優さんの孤独死などがニュースに取り上げられる等がありましたが、最近では孤独死があまりニュースにならなくなっています。それは、孤独死が無くなったからではありません。むしろ、増加して当たり前になったからです。ニュースというのは当たり前になるとニュースバリューが無いのです。
その他に、自分の両親、旦那さん、奥さんの介護のために、せっかく働いている場所を離職しなければならない「介護離職」の問題も顕在化しています。介護離職が増えていることの状況を踏まえ、2015年9月に安倍総理が「介護離職ゼロ」という目標を掲げました。
日本の介護を取り巻く現状は、このように様々な問題を抱えています。私たち健育会グループは、日本人がこのような問題を心配しなくてもよい社会、日本がいつまでも活力ある社会であるために、介護事業を展開していきたいと考えています。