2016.8.04
先日、土曜日の日直をやっていた時に、他の施設から患者さんが送られてきました。お年を召された方で熱を出して肺炎を起こしていました。私はすぐに老衰だと判断し、治療の適応はなく何もできないことをご家族にお話ししました。そして「僕のご説明で納得できればうちの病院でお預かりします、ただ、僕のことが信用できないというお気持ちが少しでもあれば他の病院に行ってください」とお話ししました。結局、うちの病院に入院されました。
そうしたら、看護師から「先生、本当に何もしないのですか?」と言われて、病院の医療スタッフにも、これはやらないことが正解なんだと時間をかけて説明しなければなりませんでした。
このこともあって、医局でもこのことを話したら、ある先生は「あえて説明する手間をとりたくない」と言っていました。医者の中には考え方の違う人もいると思いました。
あの時の僕自身の判断が正しかったのかというのは、僕自身も思い出して考えていたのですが、理事長のお話しを聞いて、すべての人が反対することではないと感じました。
自分の医療に対してしっかりとした軸をもっていないと、きちんとした説明ができないのだと思っています。正しいか正しくないかはわかりませんが、南雲先生の行動は健育会グループの医療の考え方としては合っています。