>Vol.136
>理事長トーク
HOME

タイトルバー

(仮称)湘南藤沢記念病院 松本準備室長

ようするに、老衰によって引き起こされる様々な事象が死につながることがあるということが理解されていないのだと思います。病院に連れて行けば助かるという気持ちが心の中にあるのです。だから、情報発信して、議論・教育して行く必要性があると感じています。

長尾クリニック 院長 長尾先生

この間、NHKで老衰を特集した番組をやっていましたが、「老衰研究」という新しい研究テーマが始まっています。親の老いを迎えている今の50歳から60歳の世代は豊かな時代を過ごしてきたからか、親の死を受け入れられないのです。名医を探して病院に行けばなんとかなると思っている人が多いです。しかし、老衰に対しては、何もしないことが結果的に最良の医療であることが多々あります。医療を施すことでかえって患者さんの状態が悪くなることもあります。
老衰に関する考え方を教育や啓発で空気を変えていくという作業は、皆でやらなくてはいけないと思います。医師だけでなく、看護師や介護スタッフなど医療に携わるスタッフや、市民も巻き込んで運動みたいなことをしていかないと難しいのではないかと考えています。

理事長トーク